あなたの親は家や車を買ってくれますか?
中国では結婚時に男性が不動産を買う習慣があるという話を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。僕はこの意見を聞いた時衝撃を受けました。
“真的假的!?”
家を買うよりまず貯蓄を増やさなきゃ。買ってこの先ローン返済人生まっしぐらになっちゃうんじゃないの?
中国人が持ち家にこだわるわけ
中国の大都市住民はなぜ、「持ち家」にこだわるのか?
まずは一つの記事を見てみましょう。
記事によると中国においての持ち家購入の習慣には経済発展に伴う以下の流れが挙げられています。
・経済成長に伴う大都市への人口流入
・大都市の家の資産価値の上昇
ここ数十年の経済発展に伴い“持ち家=資産”という考え方が定着してきたことが大きく影響しているようです。
もはや住むための家だけでなく買った不動産から利益を生み出す不動産投資の考え方も中国では一般的な考え方になっています。
そういった考えかたからか、中国には面白い習慣があります。
結婚する際、男性は不動産を購入する
この習慣には二つの理由があると考えられます。
・住む場所の確保
・相手の家族に対する資産の証明
これはシンプル、生活力があることを女性にアピールする目的です 哈哈
結婚と不動産購入をいっぺんに考えるなんて無理があるんじゃないの?と思いますが、中国でかつて行われていた“ひとりっ子政策”もこの習慣をつくった一因なんじゃないかと思います。
大切な一人娘、一人息子の大成や安泰を願う両親は子供の家庭に持ち家、特に上海、深セン、北京のような今後も価格上昇が見込まれる大都市の持ち家をプレゼントしてあげたくなるのかもしれません。
しかし、この持ち家史上主義にも1つの大きな問題点が生じています。それは、大都市の家の金額高すぎ問題です。
中国の都市別住宅平均価格
こちらは2020年の記事なのですが、平均価格10都市比較してみるとこのようになっています。
・第一グループ「300万元クラス」
北京(350万)深セン(345万)上海(295万)
・第二グループ「200万元クラス」
厦门(266万)杭州(226万)
・第三グループ「160万元以上」
広州(198万)南京(190万)宁波(175万)东莞(160万)蘇州(159万)
物価は更に上昇していると思いますが、2022年3月29日時点で1元=19.35円です。
「300万クラス」だと5800万円、「160万クラス」でも3000万…….
えっ..高すぎない‼︎
中国大都市に比べて割安かつ不動産購入の規制が少ない日本は投資先として好まれているみたいですね。
日本人はどうでしょうか?
“夢のマイホーム”というくらい、家といえば自分の住む家という考え方とその憧れはあるのかもしれません。最近はシェアリングエコノミーという価値観も入ってきているので一概にそうとは言えませんが、家に対する価値観の歴史は異なったものを歩んできたんじゃないかと思います。
まとめ
僕はこの習慣について親に共有し、自分も借りれるかな〜という淡い期待を投げかけてみたことがあります。はい、予想通りダメでした。元々借りるつもりは無かったんですけどね。大学以降は自分の力で生きていきなさいという家庭内距離感を久々に体感できてよかったです 哈哈哈
もし結婚、持ち家という考えを必要とするならまずは文化の違いを理解することが必要です。大きく違うのは家族や親族との距離感だと思います。それについてはまた別の機会に話そうと思います。
お互いの文化を理解して自分達に合った生活水準を設定する事が大切です。その上で、どうして中国では不動産の購入が当たり前になってきたのかという歴史を知り、投資的価値観を受け入れてみるのも面白いかもしれません。
相手の習慣をどこまで受け入れるかはあなたの懐と相談してみて下さい。自分の資産目標に設定してみるのもありですね。
もし、中国人の友達や同僚、これから友達になりたい人がいれば是非この質問をしてみて下さい。きっと新たな価値観に出会い、意見の交流が更に仲を深めてくれるんじゃないかなと思います。その他さまざまなコメントお待ちしてます。
それでは皆さん、下次见 拜拜👋
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